
学習の友社
原発汚染水はどこへ
岩佐茂、中山一夫、西尾正道 著
¥1,320 (税込み)
2022年9月4日

〈もくじ〉
Ⅰ. 最初から結論ありきではなかったのか
―汚染水をめぐる議論の経緯から見えてきたもの 岩佐 茂
1 3.11後、原発汚染水にどう立ち向かってきたか
2 海洋放出の方針は最悪の選択である
3 海洋放出は内部被ばくと真正面から向き合わざるをえない
4 愚策をやめて、よりましな選択を
コラム 海を守るのはだれか? 川島 卓(市民活動家)
コラム 原発処理汚染水の海洋放出反対 今井和子(主婦)
Ⅱ. 原発処理汚染水の危険性 西尾正道
1 原発事故後の政府・行政の対応の問題点
2 放射線の影響は被ばくした細胞・部位にのみ生じる
3 放射線による健康被害の実態
4 隠蔽され続ける内部被ばく
5 トリチウムによる健康被害について
6 おわりに
コラム 2度目の加害 中島 孝(市民活動家)
コラム お金ではない、漁業の未来の問題 赤間廣志(ワカメ漁業者)
Ⅲ. 汚染水の海洋放出にたいする代替案
―大深度地中貯留・保管を中心に 中山一夫
1 海洋放出の問題点
2 海洋放出に代わる貯留・保管の代替案
3 石油掘削技術を応用した「大深度地中貯留」という代替案
4 坑井はどのように掘削され、圧入水は地下でどのように貯留されるのか?
5 二酸化炭素地中貯留(CCS)による技術の検証
6 政府内の処理水小委員会は「大深度地中貯留」を正しく評価したか?
7 まとめ
コラム 「魚食のまちづくり」を無にする汚染水の海洋放出 仁平 章(北日本漁業経済学会会長)
Ⅳ ALPS 処理汚染水を海に捨てるのだけはやめよう 岩佐 茂
1 海洋放出に代わる代替案を検討すべき
2 汚染水は、タンクのなかだけではない
3 まとめにかえて
《著者紹介》
岩佐 茂 一橋大学名誉教授
中山一夫 石油探鉱専門家、ジオリサーチ・ナカヤマ代表、元・石油資源開発(株)専務取締役
西尾正道 北海道がんセンター名誉院長
著者等紹介
岩佐茂[イワサシゲル]
1946年生まれ、一橋大学名誉教授
中山一夫[ナカヤマカズオ]
1950年生まれ、ジオリサーチ・ナカヤマ代表、元石油資源開発(株)専務取締役
西尾正道[ニシオマサミチ]
1947年生まれ、独立行政法人国立病院機構北海道がんセンター名誉院長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
A5判 99ページ