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第65回総会を開催しました

 労働者教育協会は6月28・29日、第65回総会を東京都内でおこないました。

 本総会では、前総会以来の活動をふりかえり、成果と教訓を明らかにするとともに、①「憲法・くらし・安保」総学習運動をひきつづき発展させる、②地域労働学校、『学習の友』の普及と活用、勤通大などの総合的な運動で勝負することの重要性についての議論を活発におこなう、③労教協と学習教育運動の強化をめざし、主体的力量を高めるための議論、④財政問題での議論、⑤運動推進のための強力な役員体制の確立など、イデオロギー闘争と学習教育上の課題を検討し、今年度の活動方針を確定しました。

 山田敬男会長は開会あいさつにおいて、アメリカのイラン核施設攻撃、さらなる大軍拡の危険など、激動する内外情勢を根本からとらえる学習活動の重要性とともに、労働者・市民の自発的な要求にもとづく「学習」と、体系的・系統的な理論や知識を整理して提供する「教育」の両方を結合させるという学習教育運動の魅力をいまこそひろめなければと力強く訴えました。

 大石達弥事務局長による方針案の提起では、「アメリカ言いなり」の政治をやめさせる、「憲法・くらし・安保」総学習運動の飛躍的強化、組織・財政の建て直し、学習要求に応える運動の前進、学習組織との協力・共同の前進と全国的な学習教育運動の推進、労教協の主体的力量強化のとりくみを基調に、勤労者通信大学(勤通大)、オンライン労働学校、学習教育運動セミナーを成功させようと訴えました。

 討論では、現在の情勢を深める発言とあわせ、労働学校など各地のとりくみの報告、勤通大の募集と学習援助の前進、『学習の友』の活用と拡大、オンライン労働学校の成功など、困難を乗り越えて運動を前進させようという決意に満ちた発言が相次ぎました。

 総会は、アピール「大軍拡・戦争の準備を許さず、憲法と平和を守ろう! 参議院選勝利と活動家の育成に全力を尽くそう!」を全会一致で採択しました。

 来賓として全労連の秋山正臣議長があいさつし、日本共産党中央委員会からメッセージがよせられました。

 総会で選出された新役員は以下のとおり。

 会長=五十嵐仁(新)

 副会長=江口健志(再) 青龍美和子(新) 杉井静子(再) 布施恵輔(新) 牧野広義(再)

 事務局長=大石達弥(再)

 事務局次長=西銘秀実(再)

​ 本総会で退任された山田敬男前会長には、あらたに名誉会長として引き続き運動にかかわっていただくことを確認しています。

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​18年ぶりの会長交代

就任にあたってのご挨拶
 

労働者教育協会会長 勤労者通信大学学長
五十嵐 仁

 このたび、山田敬男前会長・学長の後をうけて労働者教育協会の会長と勤労者通信大学の学長に就任いたしました。18年ぶりの交代になります。就任にあたりまして、ひとことご挨拶させていただきます。

 現在の世界と日本は、たいへん複雑で流動的な状況となっております。新しい政治と社会に向けての変革のプロセスが始まり、政治転換の可能性も高まっており、先を見通して進路を切り拓いていく知的能力が求められています。労働者教育協会は、この点で大きな役割を果たせるのではないでしょうか。
 まず、これまで同様、二つの基本的な役割を果たしたいと思います。第1に、働く人々の階級的自覚を高め、困難な状況にある労働運動を担うことのできる強力で魅力的な活動家を養成することです。第2に、幅広い市民の知的欲求に応え、民主的な市民社会を支えることのできるエネルギー溢れる市民活動家を育成することです。
 加えて、日本社会の変化によって新たな役割の発揮が求められているように思われます。その一つは、インターネットやSNSなどに真偽不明の情報が満ち溢れ、「ポスト真実」と言われるような時代における情報リテラシー(判断・理解能力)の向上です。何が真実かを見極める目を培う、お手伝いができるのではないでしょうか。もう一つは、文科省の教科書検定や教育内容への介入によって歪められてきている学校教育を補完することです。労教協や勤通大の活動は社会教育の一環であり、この点で学習教育運動についての新たな役割のとらえ直しが必要ではないでしょうか。
 旧来からの活動の継続と発展を図るだけでなく、環境変化によって生じている新たな役割の発揮に向けても、その先頭に立つ決意です。これまでと同様、みなさまのご支援とご協力をお願いいたします。

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