2026年9月号
地域をオーガナイズする――新自由主義との対抗
定価550円(税込)

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いま、私たちが生活する地域で、深刻な貧困・格差、生活破壊が進行しています。公共サービスの解体、公務の非正規化も重大です(久保木、川村両氏の論文)。地方切り捨て政策による、農業や地場産業の破壊、農山村の疲弊も深刻です(関論文)。まさに新自由主義の矛盾が地域に噴出しているのです。加えて、国による自治体への統制も強まり、改憲・軍事大国化が、そうした統制に拍車をかけています(久保木論文)。暮らしと地方自治の危機と言えます。
いまこそ「公共を取り戻す」地域からの運動が切に求められます。そして利潤第一主義に抗する、私たちの生活の場からの協同の営みが大切です(関、岩佐両氏の論文)。
本号では主に、地域労働運動の新たな芽を取り上げます。ナフサ不足、建設材料費高騰のなかで、埼玉土建は、苦しむ仲間の声を組織し、社会的アクションを展開。暮らしを守ることと結びついた平和運動でもあります。岐阜ローカルユニオンによる、生活要求に根ざした外国人労働者組織化も貴重(巻頭カラー)。女性労働者の切実な要求に寄り添う仲間づくりが注目されます。同じく岐阜では、県労連と福祉保育労との共同で、福祉労働者の企業横断的な組織化を展開。地域と産別の連携の、先進的事例です(西田論文)。会計年度任用職員の権利拡大のための自治体議員ネットワークも重要(川村論文)。
海の向こうのアメリカ、ミネソタ州では、新自由主義と排外主義に抗する、職場闘争と深く結びついた地域労働運動が展開されています。住民を巻き込んだ変革運動であり、経済社会の民主的コントロールも志向されています(齋藤論文)。
京都東九条の街づくり運動も私たちを触発します。資本による再開発と立ち向かう、生活の場からの文化運動です(ヤンソル論文)。
こうした企業の枠を越えた地域労働運動と社会運動の上に、新自由主義を乗り越える自治体改革が切り開かれます(久保木、関両氏の論文)。
外国人労働者たちの繋がりと組織化サイクル――岐阜ローカルユニオンの取り組み
岐阜ローカルユニオン書記長 岸 茂夫
新自由主義と軍事大国化に対抗する自治体をめざして
長野大学教員 久保木匡介
新自由主義に対抗する地域再生と主体形成――労働組合運動と地域中小企業の役割を中心に
島根県学習協会長・島根大学教員 関 耕平
生活のなかから協同活動を――マルクスに学ぶ
一橋大学名誉教授 岩佐 茂
ナフサ不足に立ち向かう建設労働組合――地域から生活と平和を守る運動
埼玉土建一般労組 小峰大介・福重晴義
福祉労働者を地域でオーガナイズする――福祉保育労東海地本の組織化実践
福祉保育労東海地方本部書記次長 西田知也
地域を支える「お隣の非正規公務員」を見える存在に――公共サービス労働と地方自治を問い直す
北海学園大学教授 川村雅則
職場の力を地域の力――アメリカ・ミネソタ州の労働運動に学ぶ
『学習の友』編集委員・全労働省労働組合 齋藤道明
私たちはここに生きていた――京都・東九条で公共を自分たちの手に取り戻す
Books×Coffee Sol. オーナー ヤン ソル 62
文化 韓流の交差点―ドラマで読みとく韓国社会〈隔月連載〉
「心のかぜ」では終わらない。――『今日もあなたに太陽を』が描く精神医療のリアル
明治大学兼任講師 桔川純子
新連載 つながりづくりたんけん隊~関係構築の基本
あいさつから始まる組合活動
岡山県労働者学習協会 長久啓太
連載 労働基準法を考える
過半数代表を考える
雇用共同アクション前事務局長 伊藤圭一
学びあいのチカラに『学習の友』を「私たちも活用しています」
「学習の友」と『資本論』の内容がピタッとくる
関西勤労協 八尾・柏原地域 学習の友・資本論を読む会リーダー 上野山小百合
かがやいています
全日本教職員組合青年部副部長 十川瑠都さん
同青年部部長 龍神美紅
あったかほっこりの労働運動
反省と希望のバトン
原冨 悟
自然と人間の共生
動物との共生を探る
杉井静子
ジェンダー問題を考える
皇室典範とジェンダー
青龍美和子
労働運動情報
「対話・スト効果」、2026春闘総括討論へ――最賃引き上げ、憲法闘争も焦点
労働ジャーナリスト 青山 悠
グローバルに見る
世界の労組は反共主義を克服
筒井晴彦
まんが おかしい~世界
HIRO