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2026年6月号

「権利としての社会保障」の再構築

定価550円(税込)
​(Googleフォームが開きます)

 「高市政権は、現状を変えるために何かやってくれる」と期待しているあなたへ。目先の変化に惑わされないように、仲間とともに議論しましょう。高市政権は、医療・社会保障を破壊する、まさに「新手の新自由主義」政策を進めようとしています。新自由主義が今もしぶとく継続していることを見抜くことが大事です(横山論文参照)。
 高市人気を支えるキーワードの一つが「健全な積極財政」。この言葉が、多くの国民の幻想をかきたてました。しかし実際は大企業支援、軍拡への積極財政であり、国債依存も深まる危険な政策です(梅原論文参照)。
 こうした勤労者犠牲の政策と、いかに対決すべきでしょうか。大事なことは、大きな歴史的視野から、新自由主義を乗り越える社会展望を構想することです。ヨーロッパで探求されている、普遍的なベーシックサービスの拡張の方向性はきわめて示唆的。「権利としての社会保障」を土台に、人々にとって必要不可欠なサービスを、市場ではなく、現物で給付する社会へ転換することが求められています。これは利潤第一主義を乗り越える大きな一歩になります(二宮論文参照)。
 そうした社会へ踏み出すためにも、労働組合が憲法25条の立場から社会保障運動を展開し、いのちと暮らしを守る社会運動と連携することが大切です。民医連の地域に根を張る医療運動、制度闘争は、その共同のネットワークの力とともに、たいへん示唆的(巻頭カラー参照)。またアメリカやスペインのテナントユニオンは地域住民の住宅要求をくみ上げ、借家人を組織して家主と交渉し、自治体へ制度要求を突きつける先進的な実践を展開(栗原論文参照)。これらは労働運動にも多くのヒントを与えてくれます。今こそ「権利としての社会保障」を再構築する運動が求められています。
 新自由主義は大軍拡と結びついて進行します。それを打ち破るためには、社会保障を守ると同時に軍拡に反対する運動を強める必要があります。それは私たちが「主権者」になる大事な実践でもあるのです(小沢論文、進藤論文参照)。

高市政権による医療・社会保障の新自由主義的再編
金沢大学名誉教授 横山壽一

高市内閣〝責任ある積極財政〟の実態
大阪経済大学名誉教授 梅原英治

新しい福祉国家を展望する――新自由主義からの転換のために
琉球大学教員 二宮 元

いのちの「境界線」から社会保障制度を立て直す――MSWが切り拓く「無差別・平等」の最前線
中野共立病院 渋谷直道・熊谷生協病院 松本浩一

米国とスペインのテナント・ユニオン――借家人の「つながり」が生み出す力
同志社大学特別研究員 栗原真史

史上最大の軍拡予算の成立と憲法のゆくえ
東京慈恵会医科大学名誉教授 小沢隆一

高市政権と軍事大国化(下)
都留文科大学教員 進藤 兵

BRICSの台頭とコムーナの砦――ベネズエラ侵攻の深層を読む
音楽家・作家 八木啓代

いのちとくらしを支える食糧政策、地域経済・財政――食料自給率38%、地域格差、TPP、戦後イギリスの教訓、自治体農政
『食べもの通信』編集顧問兼編集世話人 小倉正行

隔月連載
労働者のための住宅問題入門
戦後日本の住宅政策
高崎経済大学 佐藤和宏

連載 労働基準法を考える
 裁量労働制の根本問題、再確認
雇用共同アクション前事務局長 伊藤圭一

学びあいのチカラに『学習の友』を「私たちも活用しています」
 働くものの学びカフェ(北カフェ)
愛知県学習協 北カフェ 春日井遵子・熊谷茂樹

勤労者通信大学のすすめ──集団学習の経験紹介
 いま自分が労働組合を理解することが、再活性化の糸口に
全医労東京病院支部 郷家与徳

かがやいています 自治労連青年部長(今治市職) 松原 圭さん
佐賀自治労連 坂本州平

あったかほっこりの労働運動
 小さな戦犯
原冨 悟

自然と人間の共生
 戦争は最大の環境破壊――みな地球の小さい村の住民
杉井静子

ジェンダー問題を考える
 セクハラ・性暴力被害者の心理(上)――抵抗できない心理
青龍美和子

労働運動情報
 春闘と平和・憲法擁護を一体化――「平和なくして労働運動なし」と労働界
青山 悠

グローバルに見る
 マルクスと労働組合
筒井晴彦

川柳「砂時計」
笑い茸

まんが おかしい~世界
HIRO

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