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ホームページ開設にあたってのごあいさつ

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労働者教育協会

1952年創立から

​まもなく70

わたしたちは戦後最大の

歴史的な

岐路に立っている

 
みんなの努力が、
​世の中を根本から
変える力になる。
労働者教育協会会長・現代史家  山田敬男
 

 労働者教育協会(労教協)は、1952年10月に創立され、学習教育運動の全国組織としての重要な役割をはたしてきました。私たちがすすめている学習教育運動の目的は、広範な労働者と国民の「階級的自覚の形成と発展」に寄与するため、「科学的社会主義の立場に立って、哲学、経済学、労働運動をはじめ人民運動についての基礎的理論」や「内外の政治・経済情勢の特徴」などを教育・普及することにあります。

 具体的な運動として、地域で学習組織主催の労働学校が開催され、労教協の事業として月刊誌『学習の友』を発刊し、勤労者通信大学(勤通大)を毎年行っています。

 

 労働学校は、戦前の「大正デモクラシー」の時代からの伝統があり、戦後も労働者教育で極めて大きな役割を果たしてきました。労働学校の魅力は多くの仲間と交流しながら、人間的な生き方の模索と結びつけて、ものの見方や社会・経済のしくみを学ぶことができるところにあります。

『学習の友』は、1953年に創刊され、多くの仲間と学習教育運動の日常的接点になっています。職場や地域の状態、仲間の要求、様々な闘いと結びつけて情勢や基礎的理論などをわかりやすく学ぶことができます。

 

 勤通大は、1968年に創設されました。開校コースは、科学的社会主義の基礎理論を学ぶ基礎理論コース、労働組合のそもそも論を学ぶ労働組合コース、憲法問題を体系的に学ぶ憲法コースですが、2018年から社会科学を初めて学ぶ仲間を対象とする勤通大の入門コースを開設します。通信制ですから独習が大切ですが、一人で学ぶことは簡単なことではありません。職場や地域に大きさや形にとらわれない学習会を開き、話し合い、励まし合い、交流をしながら基礎理論を学ぶ運動を推進しています。

 

 学習教育運動は、仲間を発見し、真実を学ぶことによって生きる勇気を自分のものにすることをめざす運動です。一度しかない人生を大切にしたい、人間らしく生きたい、幸せを求めて生きたい、そのためには真実を学びたいと思っている仲間がつくっている運動です。

 

 いま、憲法問題、「働き方改革」の問題など戦後の政治や社会、職場のあり方が根本から変えられようとしています。この意味で、私たちは戦後最大の歴史的岐路に立たされています。この岐路を人間の自由と民主主義の実現の方向に転換するには、これまでにない私たちの闘いが必要になります。この闘いを成功させるには、職場や地域で「政治と民主主義を語る力」を持った仲間がどれだけ奮闘するかにかかっていると言ってもよいでしょう。私たちの学習教育運動はこの「力」をみんなのものにするために努力しなければと決意しています。この意味で、いま、学習教育運動の出番だと思うのです。

 

 皆さんの勇気ある努力がいま強く求められています。その努力の積み重ねが、世の中を根本から変えることにつながるに違いありません。学習教育運動はあなたの運動への参加を心待ちにしています。

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