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「公共を再生する自治体の役割」

  • 労働者 教育協会
  • 2024年10月24日
  • 読了時間: 2分

9月19日の「『学習の友』オンライン読者会」は、長野大学の久保木匡介さんをゲストに、9月号14ページ「公共を再生する自治体の役割」について交流しました。

久保木さんは、上田市の田園地帯で無言館の近くに住んでいるそうです。

『学習の友』に何回か「公共」について書かせていただき、今回のオンライン読者会は新鮮でいい機会になり、みなさんから「公共」について、いろいろうかがいたいと話されました。

長野大学での専門は、行政学・財政学を教えていて、自治体関係でイギリスと日本の比較、イギリスの新自由主義改革を研究し、自治体研究所にも関わり地方自治についても研究しているとのことです。

冒頭では、公共と何か、ということを簡単にふれました。

公共サービスとは、「みんなのためになる」「みんなの役に立つ」ことを重視したサービスのこと。さらに「公共」の意味は広く、公共交通とか民間でも「みんなのためになる」「みんなの役に立つ」とうことで「公共」になる、と話されました。

「公共」は、憲法に書いてある基本的人権を基本にしているとのことでした。

次に、自治体といっても「公共」になっていないところもあり、東京都政の特徴として、大企業優先の状況を話されました。

神宮外苑の再開発での三井不動産の動きやプロジェクションマッピングなどがその典型例としてあげられました。

東京都のように財政が大きければ大きいほど企業優先になる傾向があるそうです。

東京都でも住民サービスが年々削られ、その典型が保健所の統廃合であり、非正規公務員で自治体が支えられているにもかかわらず、期限が来たらリストラすることがくり返されている。最近では、東京都でスクールカウンセラーの雇い止めが強行されました。毎年、多くの自治体が非正規職員の雇い止めが行われており、その多くが女性だと言うことで問題になっているとのことです。

最後に、公共サービスをみんなのものにする取り組みをすすめている東京杉並区の岸本区政について話されました。岸本区政は小池都政の対極をなして、住民参加を推しすすめていることが話されました。

 
 
 

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