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「階級闘争とオルガナイザーの役割」

  • 労働者 教育協会
  • 2024年10月24日
  • 読了時間: 2分

4月25日の『学習の友』オンライン読者会は、4月号「階級闘争とオルガナイザーの役割」を執筆された大屋定晴さん(北海学園大学教員)をゲストに開催しました。

 最初に自己紹介を兼ねて大屋さんから発言がありました。

大学で、『資本論』とその現代的意義について教えている大屋さん。

記事で紹介しているパウロ・フレイレと出会ったのは、大学院生時代に参加した世界社会フォーラム(通称、反ダボス会議)だったとのことです。新自由主義とかグローバリゼーションといわれるものに対抗する市民の運動やハーヴェイなどの理論、4月号でも紹介されているパウロ・フレイレの著作『被抑圧者の教育学』を知ったことだったといいます。

フレイレは、社会的な運動を進めるうえで「対話」の重要性を強調し、対話的行動が必要だと言います。 

それは運動が、社会の中でおかしいと思うことを他人と話し合うこと、対話から始まるからでしょう。

しかし実際には、当事者が沈黙してしまう場面は少なくありません。

これまでの抑圧がそうさせるのです。

そこでオルガナイザーの役割が出てきます。

オルガナイザーには、当事者の抑圧状況を分析し、対話的行動を進めていく教育者の役割があります。

抑圧する社会構造について、フレイレには立ち入った分析はありませんが、階級的な支配は当然あるし、他にもジェンダーや人種差別など様々なものがあると指摘しているそうです。

フレイレの本には、対話を進めるさまざまな技法が詰まっています。

ちょうど4月中旬に米国シカゴで開催された「レイバー・ノーツ」に参加して、「コミュニティ・オーガナイジング」の対話手法に触れてきた参加者からは、共通するものがあるとの発言がありました。大屋さんは、共通点はあるがフレイレの特徴は、政治性の堅持を強調するところだと指摘されました。

 参加者から、「いま職場の仲間たちとフレイレの本を読む学習会を持とうとしているが、どう読めばいいのか」という質問が出されるなど、学習から実践への契機にもなる読者会になりました。

 

 
 
 

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